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マリア モンテッソーリ 教育法 [生活と文化]

モンテッソーリ教育とは、子供の感覚と自発性を重要視した、感覚教育法です。マリア・モンテッソーリによって確立されました。精神病院の医師だったマリア・モンテッソーリは、障害児の治療教育を、貧困家庭の子供たちにも応用し、著しい成果を上げます。この感覚教育法を、さらに体系的にまとめたものが、モンテッソーリ教育法です。

マリア・モンテッソーリの感覚教育法では、「教具」と呼ばれる木製玩具が印象的です。教具は、形や大きさだけではなく、手触りや重さという材質にまでこだわり、作られています。子供の感覚はするどいものです。五感すべてを優しく刺激するように配慮されています。この教育法で重要なのは、暗記をうながす教育ではないことです。手触りや重さなど、実際の経験に基づいて、質量や数量の感覚、感じたことを形容する言語表現を養うことが重視されます。

子どもの自発性を重んじるモンテッソーリ教育法を成立させるためには、教室や教師の存在意義も重要です。教室は、子供の自発性を妨げないつくりであること。教師は、自発性をフォローする存在であることが大切です。子供の知的好奇心が自発的に発揮されるような、自由な環境を維持する役割が教師です。日本にも、モンテッソーリ教育法を取り入れた幼稚園があるみたいですよ。

こうして書いていると、「自分が受けてきた教育とずいぶん違うな」って思います。わたしはクイズ番組が好きなんですけど、最近のクイズって無機質な気がしています。知っているか知らないかの二者択一。学校も同じ。あらかじめ決められた答えになるかどうかのチェックをしているだけ。いろんなマニアックなことを知っている人が頭のいい人、っていう概念ですよね。

「その先に何がある?」「そこから得られる発想は?」

これからの日本の教育も、そんなところが重要になってくるのかもしれませんね。


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